第11回 新潟県西蒲原郡T様邸決定プラン

最終的に選ばれたのは株式会社 藤川建設 様です。
新潟県長岡市ににある地場工務店様で、手入れに困っている民家の竹林をボランティアで伐採し、竹炭にして販売する試みに取り組んでおられ、今後は木炭の特性を活かし、床下の湿気止めや 消臭、木酢液を防虫、防腐に使用するなどの建築分野に応用を考えられています。

不動産部門もあり、土地探しから家づくりまで全て任せて安心の工務店です。
完成見学会もされておられ、この物件は車椅子対応住宅のお手本となるようなプランになっておりますので、是非施主様にも了解を頂き、見学会をして頂きたいと思います。

これから家づくりを考えられている方はもちろん、建築業者様にもご覧になって頂きたいと思います。
平面図にはでてこないコンセントなどの高さ、またリフターなどの設備、木目細かな配慮などもご覧になって頂けると思います。

施主様は交通事故の後遺症で車椅子を使われているのですが、質疑応答用掲示板の書込みの際、参加業者様への要望として以下のように書込みされていました。

『これは相反するお願いです。 いかにも身障者用のデザインはやめてください。
車椅子で暮らすものだからこそ、洗練された家に住みたいのです。
いかに何気なく身障者に優しい家にするか。油と水を綺麗に混ぜるような設計を心待ちにしています。

とにかく無駄な物を省き、必要なところには惜しみなく使うような洗練された家に住みたいです。
明るくて、広くて、暖かくて....』

車椅子対応住宅ということで、使い勝手だけを優先したプランが提出されるのではと心配していたのですが、本当に施主様が望まれていたプランになったのではと思います。
また、老後のことを考えバリアフリー住宅が当たり前のようになってきておりますが、今回のプランは車椅子対応住宅となっておりますが、車椅子を使っていなくても、バリアフリー住宅の参考になるプランだと思います。
平面図平面図

東立面図東立面図

南立面図南立面図

 
西立面図西立面図

北立面図北立面図

外観パース
外観パース2
内観パース
内観パース2
内観パース3
今回のコンペは新潟県では初めての開催で、また車椅子対応住宅ということで、どれだけ実績のある業者様が参加して頂けるかと心配していたのですが、参加10社中4社が車椅子対応住宅の実績があり、他の業者様もバリアフリー住宅に力を入れられている業者様が参加して頂き、レベルの高いコンペとなりました。
質疑応答用掲示板に書込みされていたそれぞれの業者様の質疑が今回のプランにも、全て生かされていると思います。

施主様から頂きました参加業者様へのお礼のメールです。

コンペにしてよかった今はそう思います。
普通では展示場のいくつかを回り、セールスマンの言われるがままのレールにのりどこにでもあるような同じような家をつくってしまう。選択肢があるようで選択肢のない私たちがいました。

しかしコンペという場で思う存分自分の夢を述べ、それに対し大きな住宅メーカー小さな工務店関係なくプランを出して頂ける。普通ではあり得ないほどの設計書が手元に届きその図面の中で暮らす夢をはせてみる。

こんな贅沢なことはありませんでした。私と妻はプランを出してくださった勇気と情熱のある会社様すべてに感謝しながら頭を悩ませました。そしてたぶん普通なら出てこないデザインのプランに心惹かれました。

私のすべての要望を満たした上で私の期待を上等に裏切ってくれたデザイン。これが設計なのだと感心しました。妻と私の口から漏れる言葉は「どんな家が出来るんだろうね?」でした。

それは決まった今でも変わりません。確かに着慣れた服なら失敗もないでしょう。しかし私は着たことのない見たこともない服を着てみたいのです。私の選んだデザインはまさにそれでした。コンペという仮想空間だからこそみんなが創造することに専念できる。私はそう思うのです。

すんでみたい家になりました。心が沸き立つ家でした。

最後に、私の訪問させて頂いた工務店さんはそれほど大きくなく大工さんとお呼びした方がしっくりする会社ばかりでした。しかしそのいずれもが優れた技能をもち、なによりも心から暖かく私たちを迎え入れてくれました。
お断りするときは本当に胸が痛みました。この場を借りてプランを出して頂いたすべての会社様に心よりお礼と感謝を妻共々言いたいと思います。どうか私のような家を夢見る者の為、攻め続けていってください。

みなさん、本当に有り難う御座いました。
現場進行状況 コンペ提出プランへ