木 造 鉄骨造


はじめに
※実際のチェック箇所は、釘のピッチや各部材の材質など、ここで揚げている以上にあります。しかし、プロのチェックでもそれら全てをチェックしません。プロのチェックでは、まず現場の仕上り、整理、整頓状況などを見て施工レベルをある程度判断しチェックを進めます。施工レベルが高いと判断した場合は重要なポイントのみチェックし、そこで間違いなどがあった場合にさらに細かいところまでチェックを進めていきます。施工レベルが低いと判断した場合は最初から細かいところまでチェックしていきます。

役所などの検査を受けた建物でも、チェックもれはあります。現場で変更箇所があった場合などに、役所の検査で指摘された場合のみ、変更届けを出すということもあるのですが、こういう場合でも指摘されずにそのまま検査が通るということもよくあります。建物は部材、関わる人の数も多く、施工も検査も人間がすることですから、チェックもれが起きる可能性は十分あります。一般の人がチェックをするのは大変なことですが、チェックしているというだけで、現場は慎重に対応するということもあるので、簡単なチェックだけでもして下さい。

ここず揚げているチェックをして、不良箇所があった場合でも、イコール悪質業者ではありません。業者さんをかばうのではないのですが、見つかった不良箇所をいかに手直しするかが、悪質業者かを判断するポイントです。設計図通りに手直しできなくても、それに見合う補強をしたりするなど敏速に対応してくれる業者さんは信頼してもよいでしょう。不良箇所がたくさんあり、手直しにも応じてくれない業者の場合は、悪質業者といえるでしょう。その場合は、建物が完成するのを待たずに、役所の建築指導課などに相談して下さい。

図面は必ず確認申請に添付したものでチェックして下さい。

INDEX
基礎伏図  1階柱壁土台伏図  2階柱壁梁伏図  3階柱壁梁伏図  小屋伏図  母屋伏図  軸組図

基礎伏図


※断面、配筋、、寸法などは建物によって変わります。実際の図面に置き換えてチェックして下さい。
赤文字は推奨チェック箇所です。
チェック項目 チェックポイント
1.建物の幅、奥行 建物の幅、奥行の寸法を確認します。参考図では玄関が左側にあるので幅が9.0m、奥行7.5mです。(基礎立ち上がり芯間寸法)
2.基礎深さ 外周部はGLから250が基礎深さで、その下に捨てコンクリート30、栗石120で地盤を掘る深さは40cmです。一般部は200+100−50で深さは25cmとなります。外周部、一般部各1箇所ずつ確認します。
3.底版 底版の厚さと配筋を確認します。参考図面では厚さ20cmのダブル配筋(上下2段配筋)です。一般的には、15cm以上で15cmの場合はシングル配筋、18cm以上ではダブル配筋が用いられます。3階建の場合は18cm以上でダブル配筋がよく用いられます。
4.鉄筋本数 2−D13の2は鉄筋本数、Dは異形鉄筋、13は鉄筋径を示します。鉄筋本数、鉄筋径によって数字が変わります。外周部、一般部各1箇所ずつ確認します。
5.鉄筋間隔 D10@200は、異形鉄筋10mmを20cm間隔で配筋する事を示します。鉄筋径間隔によって数字が変わります。底版のは各符号ごとに1箇所ずつ確認します。
6.立ち上がり部断面 コンクリート部高さGLから40cm、厚み15cm。
7.立ち上がり部位置 図面と同じ位置に設けられているか確認する。
8.アンカーボルト 図面と同じ位置にあるか確認し、土台の中心に入っているかをチェックする。
9.ホールダウンアンカー 図面と同じ位置に入っているか全てチェックします。ホールダウンアンカーは柱の引抜力が大きく、土台が納まらない時にホールダウン金物に直接取付けるアンカーボルトです。他のアンカーボルトより構造的に重要で建物強度に影響します。他のアンカーボルトと違い、筋かいのある箇所は納まりによって、土台の中心に入っていない場合があります。
10.床束 図面と同じ位置に入っているいるかチェックします。上図ではプラ束ですが、木製の場合もあります。
11.基礎パッキン コンクリート立ち上がりと土台の間に挟む猫土台の一種で樹脂製や金属製があります。実際の建物が基礎パッキン仕様になっていない場合は、床下換気口が図面通リ入っているかチェックします。



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